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太閤記続き読み!・信長の後継者は誰だ [講談]

6/2(日)
第43回『TORII講談席』~太閤記続き読み!・信長の後継者は誰だ~
会場/トリイホール
開場/14:30 開演/15:00
料金/前売2000円・当日2300円
出演順/
旭堂南青「本能寺の変」
旭堂南華「中国大返し」
旭堂南海「山崎合戦」
旭堂南湖「大徳寺焼香場」

この演目を見ただけで、
講談ファンならば、よだれを流すような、
ご飯三杯食べられるような、
そんなプログラムになっています。

「大徳寺焼香場」といえば、百年程前は知らない人がいないぐらい有名な演目でした。
歌舞伎の演目としても有名です。
岸和田のだんじりの彫り物にもなっています。
時が経って、現在は「大徳寺焼香場」という演目を聞いても、
知っている人はごくわずかです。

この演目を口演する講釈師も少ないです。。
私は宝井琴梅先生に稽古して頂ましたが、
なぜ、口演する講釈師が少ないかと申しますと、非常に難しい。
演者にとっても難しく、
観客にとっても難しい。

これは大徳寺で行われた信長の葬儀のお話です。
諸大名が集まり、焼香をする。
その順番でもめるというのが大まかな筋です。

諸大名の装束、紋印を立て板に水のごとくに読み上げたり、
葬儀の様子を事細かに解説するのですが、
古い言葉がたくさん出てまいりますから、
講釈師は覚えるのが大変。
観客は理解するのが非常に難しい。

そこで、演じる者が少なくなり、
聞く機会もあまりない。
そんな演目となりました。

ただ、私はこの演目を非常に面白く思い、
ひょっとすると「究極の講談」ではないかとも考えます。

「究極の講談」とは。
そんなものがあるのかどうかは分かりませんが、
その講談を聞いた後、観客全員が、
感動し、脳髄が痺れ、酒に酔いたるがごとく呆然となる。

観客が日本人だけじゃなくて、
言葉の分からない外国人や、宇宙人でも、
ただただ感動する。

それが「究極の講談」。

大名人が「大徳寺焼香場」をやれば「究極の講談」になるような気がします。

まあ、もっとも大名人ならば、どんな講談をやっても感動させられると思いますが。

残念ながら、私は大名人じゃないので、
「究極の講談」のようにはいきませんが、
持てる技術を全てつぎ込みまして、
魂込めて読みますので、
この演目にチャレンジしようという、
その志を受け取って頂ければ嬉しいです。

私の中では、
「大徳寺焼香場」という演目を出した時点で、
その講釈師は百点満点。
高座の良し悪しに関わらず、百点をあげたいという気持ちです。

言葉の意味が分かれば、面白さは分かりますし、
意味が分からなくても、迫力は伝わると思います。

私が口演することで、
この演目が未来に繋がります。

私がトリを勤めるのは、今回が初めてです。
ぜひお越し下さい。

全ては未来のために!

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