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ラオス旅行記20 ~お勧め本~ [タイ・ラオス旅行記]

ラオスに興味を持ったが、そう簡単にはラオス旅行に出掛けられないという方に、本をお勧めします。

「シャム・ラオス・安南 三国探検実記」(岩本千綱著)。
明治二十九(1896)年、巡礼姿で、探検旅行をした日本人がいました。
岩本千綱と山本鋠介の二人。
シャムは当時のタイ。安南はベトナム。
僧侶姿であれば、仏教国では怪しまれない。
また、食料も分けて貰える。

当時のタイ・ラオスは虎も出るジャングルです。
虎におびえ、空腹に堪え、旅を続けます。
バンコクからアユタヤに向かい、
山田長政を偲び、日本町を訪ね、
メコン川を渡ってラオスに入り、ビエンチャンからルアンパバーンへ。
ラオスを歩きまわって、高松親王の足跡を探す。
そこからベトナムに入っていく。
今とは全然違う旅です。
面白いです。

もう一冊は、「老検死官シリ先生がゆく」(コリン・コッタリル著)。
「三国探検実記」から、八十年後。
1976年のラオスを舞台にしたミステリです。
内戦の後、ラオス人民民主共和国が成立したのが1975年。
シリ先生は七十二歳。
ラオス唯一の検死官です。

私が毎朝、ラオスでフランスパンのサンドイッチを食べたように、シリ先生もパンを食べます。
目の前に懐かしい風景が広がります。
面白いミステリですよ。


シャム・ラオス・安南 三国探検実記 (中公文庫)


老検死官シリ先生がゆく (ヴィレッジブックス)


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