Twitterまとめ投稿 2019/05/17 [twitter]
nanko_kyokudou人前で話すことに慣れていない方は、どうしても緊張します。これは仕方がないことです。緊張すれば、つっかえたり言いよどんだりしますが、一言一句完全に覚えていると「私はちゃんと覚えているから大丈夫」と自信に繋がり、その自信で緊張が少なくなります。だから完全に覚え込むことが大事です。05/16 09:21 nanko_kyokudou2ゆっくり話す。緊張していると早口になってしまいます。緊張は仕方がないとして、意識的にゆっくり話すと、怪談に落ち着きが出てきます。怪談の場合は雰囲気、語り口が大事です。特に冒頭では、肝心な「いつ、どこで、誰が」という設定が語られることが多いです。05/16 09:22 nanko_kyokudouその設定だけはしっかりと観客に届けなければいけません。冒頭はゆっくりゆっくり語り始めます。噛んで含めるようにゆっくり語りだすことを意識することが大事です。05/16 11:03 nanko_kyokudou3間(ま)。これは難しい。本当に難しい。簡単に言えば、言葉と言葉の間(あいだ)。無言の時間。それが間(ま)です。この間を短くしたり、長くしたり。昔から、「間は魔に通じる」という言葉もあります。一言で説明できるものではございません。しかし、大事ということは覚えておいて下さい。05/16 11:04 nanko_kyokudou間がうまいと聞きやすく、観客を怪談の世界に引きずり込むことができます。ところが、間が悪いと「間延び」したり「間抜け」になったりします。間の説明は難しいです。これは直接、対面で伝えなければ、なかなか伝わらないかもわかりません。05/16 11:06 nanko_kyokudou例えば、トントントントンと流れるように話すことも大事。そして、トントントン、(ここでグッと間を取って。具体的には5秒黙る。そしておもむろに)トン!どうでしょう。非常に分かりづらい説明ですね。色々な間があり、この間を考えることも怪談を語る楽しみの一つでしょう。05/16 11:07 nanko_kyokudou4リズム。リズムが大事です。2のゆっくり話すことも大事なのですが、最初から最後までゆっくり話してしまうと、これはただの「喋るのが遅い人」になってしまいます。冒頭はゆっくり。急場に来るとスピードを上げて、畳み込むリズムで語ることも、また効果的でしょう。05/16 11:08 nanko_kyokudouどこをゆっくり話すのか。どこで間を取るのか。どこで畳み込むのか。これを考えることも大事です。緩急と言い換えてもいいかもわかりません。最初から最後まで、一本調子にならないことが大事です。リズムを良くしようとすれば、言葉の言い換えや、語感を考え、台本を見直すことにも繋がります。05/16 11:10 nanko_kyokudou最初から最後まで一本調子では、観客は飽きます。緩急があるからこそ、ハッと驚いたり、話に引き込まれたりします。ここはこういうリズムで話そうと、台本に書き込み、そのリズムで練習します。05/16 11:12 nanko_kyokudou5目線。緊張すると、目が泳ぎます。目線がフラフラと定まらず、観客は「この人は大丈夫か」と不安になります。目線が固定していると、安心感に繋がります。どこを見るのか、どこに視線を向けるのか、明確に意識しましょう。05/16 11:17 nanko_kyokudouそれでは、南湖はどのように目線を決めているかというと、教科書通りです。目線の教科書はどこに売っているのかというと、そんなものはどこにも売っていないのですが。05/16 11:18 nanko_kyokudou講談で使用する目線を、大雑把に分けると、4通りです。1観客への目線。2ナレーションの目線。3上手(かみて)から下手(しもて)へ。4下手から下手へ。1観客への目線というのは、いわゆる語りかけです。冒頭や、途中、終盤でも出るかもわかりません。私(演者)が観客に直接語りかける目線です。05/16 11:19 nanko_kyokudou客席を見回す感じですね。2ナレーションの目線は、正面一点凝視です。最初から、最後までこの目線に固定して語るやり方も、時にはあるかもわかりません。3と4はセットです。上下(かみしも)を切るなどと言います。簡単に言えば、顔を左右に動かすことですね。05/16 11:20 nanko_kyokudou会話の時に、講談や落語のように、顔を左右に動かすことによって、二人の人物の会話がより立体的に見えてきます。そして、二人の人物がいて、どちらが上手で、どちらが下手かというルールがあります。慣れれば簡単です。講談や落語をよく聞く人ならば、その目線で、人物の関係性を知ることができます。05/16 11:21 nanko_kyokudouそのルールを勉強してみると楽しいかもわかりません。ごく簡単に解説すると、身分の上下と、家の入り口の内外で、上下が決定されます。顔を左右に動かすと言っても、激しく動かす必要はありません。05/16 11:24 nanko_kyokudou慣れていない人は、必要以上に大きく動かしてしまいます。あまり動かすと、観客からは、顔の正面ではなく、ほっぺたしか見えなくなりますので、少しの動きで十分です。詳しくは、講談や落語を見て、勉強して下さい。会話する人物の位置関係が、明確にわかっていると、自然と上下が決まってきます。05/16 11:24 nanko_kyokudou大事なのは、台本にどの目線で話すのか、書き込んで、その通りに練習すること。大体、1~4の目線になるのですが、例外的に、怪談の場合は語っている時に幽霊が出てくる時もあります。そういう時は台本の目線から外れて、思わず幽霊を見てしまうのですが、それは仕方のないことです(笑)。05/16 11:26 nanko_kyokudouラジオ大阪「高岡美樹のべっぴんラジオ」に出演しました。楽しくお喋りさせて頂きました。 https://t.co/bu7rrh5xWD05/16 16:50 nanko_kyokudouさらに大事なのは、緊張で話を忘れてしまった時に「あれ?何だったかな]という表情をしない。もっと具体的に言えば、「えーっと」と言いながら、目が泳いだり、斜め上を見ることです。観客に「ああ、話を忘れて思い出そうとしているんだな」と伝わってしまいます。05/16 17:57 nanko_kyokudouそういう時に役立つテクニックとして、一人の観客を睨みつけるというのがあります。睨みつけながら、頭の中をフル回転させて頑張って思い出します。7秒までは、そのまま沈黙していても、間(ま)と思ってくれるでしょう。これぐらい長い間が効果的になることもあります。05/16 18:02 nanko_kyokudou8秒を過ぎると、観客に「あれ?ひょっとして忘れたの?」と思われてしまいますので、7秒間で頑張って思い出しましょう。7秒間はそこそこ長いです。その時に、決して忘れちゃったという表情をしないこと。05/16 18:06 nanko_kyokudou6しぐさ。怪談は元来、聞くもので、見るものではなかったはずです。しかし、近年の映像化時代では、怪談は見るものへと変化してきました。観客への見せ方が大事になってきます。だから、しぐさが大事。そして、もっと大きく言えば、どういう衣装で語るのか。衣装選びも大事になってきます。05/16 18:07 nanko_kyokudou普段着でもいいのですが、コスプレ感覚で、この衣装で、こういうしぐさを入れて語るんだと、意識すれば、より怪談が立体的になるでしょう。また、正反対の意見になりますが、しぐさを一切入れず語りだけで勝負するんだという方がいても、それはそれで素晴らしいと思います。05/16 18:08 nanko_kyokudou7経験。一に経験、二に経験です。これが一番大事かもわかりません。家で百回練習することも大事な経験。家で百回練習してから、人前で一回話すことも大事な経験。そんな経験を繰り返すことで、1~6の重要性が分かってくると思います。そして、徐々に上達していくでしょう。05/16 18:13 nanko_kyokudou補足として「練習は嘘をつかない」という言葉があります。1回の練習で上手にできる人もいれば、100回練習してもうまくできない人もいます。それは能力や才能なので個人差があります。でも練習は嘘をつかない。うまくできないと思っていても、何… https://t.co/E0n5G4v9tQ05/16 18:19 nanko_kyokudou趣味だから、自分のやりたいようにやる。好きなようにやる。「南湖流実践的怪談講座」のやり方は一切しない。それでいいと思います。私も自分のやり方が絶対だとは思っていませんし、あくまで一つのやり方、考え方です。百人いれば百人のやり方があります。05/16 18:21 nanko_kyokudou自分自身が楽しいと思える方法でやることが一番だと思います。長続きしますし、好きこそものの上手なれですからね。05/16 18:25 nanko_kyokudouこの文章で全てを伝えることができたとは思っていませんが、この文章が少しでも、怪談を語ることの参考になれば嬉しいです。また、怪談だけにこだわらず、人に伝えること、喋ることなどの参考になれば幸いです。05/16 18:29 nanko_kyokudou⚡️ "南湖流若い人のための実践的怪談講座" https://t.co/24Z8Kt2w9G05/16 18:36 nanko_kyokudou「4下手から上手へ」が正解です。訂正します。05/16 18:46 nanko_kyokudou講談で使用する目線を、大雑把に分けると、4通りです。1観客への目線。2ナレーションの目線。3上手(かみて)から下手(しもて)へ。4下手から上手へ。1観客への目線というのは、いわゆる語りかけです。冒頭や、途中、終盤でも出るかもわかりません。私(演者)が観客に直接語りかける目線です。05/16 18:48
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