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手術を終えて

先日、入院を致しました。

どこが悪いかったかと申しますと、腎臓に結石が出来たんですね。
腎結石という病気です。

初めて見つかったのが三年前。
何となく体の調子が悪いので、病院に行ってレントゲンを撮って貰いますと、
三ミリ、米粒ぐらいの石が見つかりました。
「先生、どうしましょうか」
「ほっといたらええから。尿と一緒に出るかも分からん」

そこで言われた通り、ほっといたんですが、三年経って、どうも体の調子が悪い。
再び、病院に行きまして、レントゲンを撮っていました。
すると、石が大きくなっている。
一センチ三ミリに育っているんです。
「先生、どうしましょうか」
「手遅れやなあ」
だから三年前、診察に行ってるんですけどね。

手術しなければなりません。
昔なら切腹です。
お腹を切って大変な手術をしなければなりません。
しかし、現在は衝撃波で砕くことが出来ます。
正式には体外衝撃波結石粉砕術と申します。
英語で言いますと、ESWL。
何の略かはわかりません。

衝撃波というのは一体何か。
簡単に説明しますと、
例えば、ガス工場なんかで爆発が起きますと、近所の建物の窓ガラスが割れたりします。
これは衝撃波が空気中を伝わって、窓ガラスが割っているのです。
衝撃波は空気中や水中を伝わります。
そこで、腎臓の近くに水の袋をくっつけます。
その袋の中で爆発を起こすんですね。
すると、人間の体というのは、半分以上が水分で出来ておりますから、衝撃波が体の中へ入っていく。
腎臓の石に当たって、バーンと砕けるんです。
どれぐらいの衝撃があるかと言うと、
たまに、タンスの角に小指をぶつけることがありますよね。
凄く痛いです。
それぐらいの痛みです。
麻酔も使いません。
この衝撃波、一発六十円なんです。
安いと思われるかもわかりませんが、一発では石が砕けないんです。
何発必要かと申しますと、三千発。
六十円かける三千ですからね。
十八万円。
びっくりする値段です。
私も一応、国民健康保険に入っておりますから、三割負担です。
それでも相当な金額になります。
衝撃波をどれぐらいのペースで打たれるかと言うと、
心臓がドキンと鼓動を打つ度に、バーンと打たれるんです。
バーン、六十円。
バーン、六十円。
バーン、六十円。

悲しくなって来ましてね。
出来るだけ腎臓の痛みを忘れる為に、楽しかったことを考えます。

先日、鶴橋に行ったなあとか。
焼き肉美味しかったなあ。
「空」というホルモン専門店がありましてね。
たくさん食べました。
ハラミ。旨いですよ。横隔膜。
ハチノス。胃ですね。
マメ。腎臓。
「ああ、腎臓や。痛い痛い」
腎臓の痛みを思い出してしまいました。

再び、腎臓を痛みを忘れようと思いまして、楽しかったことを考えます。

七月に皆既日食を見るために、旅行に行ったなあとか。
奄美大島へ行きましてね。
楽しかったです。
飛行機に乗って行ったんですよ。
どこから乗ったかと言いますと、伊丹(痛み)空港。
「痛い痛い」
また、腎臓の痛みを思い出してしまいました。

何とか三千発我慢をしまして、もう一度、レントゲンを撮り、先生に見て頂くと、
なぜか首をひねっているんですね。
「先生、どうしました?」
「ちょっとずれたなあ。もう一回やりましょか」
「おのれ~」
初めて浅野内匠頭の気持ちが分かりましたね。
思わず斬りかかろうとしました。
「もう一回ですか」
「嫌なら、止めますか」
止めたところで、腎臓に石は残っているんですからね。
「手術を受ける前に、きれいに石を砕くと決めたんですよ。初心貫徹。最後までやりますよ」
すると、先生が、
「意志(石)が固いなあ」

丁度、その入院の日に同窓会がありまして、
往復はがきで、案内が来ましてね。
「出席しますか?」
と書いてある。
行きたかったんですが、手術ですから、行けません。
「結石(欠席)」
と返事を書きました。

現在は、無事に石も無くなりまして、健康を取り戻しました。
健康一番です。

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